【2021リーグ1部】#22飯尾文哉「4試合を勝ちきってきたことが大事」リーグ戦にチャレンジャーとして挑む春の王者・日本大(10/10)

2021リーグ

春の覇者・日本大はリーグ4戦を終えて4勝0敗。序盤戦では東海大とともに唯一の無敗チームとなっている。第3戦の拓殖大戦では最終盤まで競り合ってワンゴール差で勝利し、第4戦となった白鴎大戦も、延長戦に入りながら最後は逃げ切って勝利した。エースの#22飯尾(3年・PG)はこの白鴎大戦が「コーチにも言われていた山場」だとし、「苦しい展開になるのはわかっていた」という。

ディフェンスに定評のある白鴎大をどう崩すかが注目だったが、飯尾は前半から果敢に得点し、#12コンゴロー(1年・C・報徳学園)と同点の14点のチームハイで勝利に貢献した。途中何度もひやりとする場面があったが、フリースローを獲得していって勝利をもぎ取った。ただし、そのフリースローがチーム的には14/35と半分以下の確率だったのは反省点だ。

「4Qでしっかり勝ちきることを目標としていたので、延長になったのはよくなかったです。相手はディフェンスが良く、終盤に圧が高まりましたが、そこで負けないように構え、みんなにも声を掛けていました。ただ、フリースローで苦戦してしまったのはもったいないですね。自分も決められていないんですが、気持ちが先走ってしまったと思います。次への大きな修正点です」

苦しい試合になったものの、最後は守りを固め、相手にタフショットを打たせて62-59。第3戦、第4戦とぎりぎりの勝負を勝ちきっての4連勝は大きい。「チームとして粘り強さが出てきていると感じる」という。

日本大は春に大きな変身を遂げたともいえるチームだが、そこには主将の#74若林(4年・SF)ら4年を中心にした意識改革や、ディフェンスへの注力が大きかった。特に春はディフェンスの練習に特化し、練習の7割がディフェンスに費やされた。3年である飯尾らも4年をサポートする意識で、必死に食らいつくだけだった。「ベンチに入る4年生は多くはないので、自分たち3年生も一緒に引っ張る意識でいた」からだ。

「春の練習はきつかったです。ストレッチを終えたらディフェンスフットワークに移り、ボールを使う練習はほぼしなかったですね。オフェンスの練習をしたいという気持ちはあったけれど、若林キャプテンを筆頭に『やろう』『やろう』と4年生に引っ張ってもらったのが春でした。だからこそ、優勝したときはうれしかったです」

優勝時は歓喜の渦の中から、「練習きつかった!」という声が聞こえてきたが、それだけやったということだろう。しかし取り組みを成果に繋げられた分、手応えも得たはずだ。そして、秋は秋でまた新たな戦いに挑んでいる。

「うちに対してトーナメント優勝チームというのが、他のチームのイメージにあると思います。でも自分たちは王者ではなく、チャレンジャー。その気持ちでリーグ戦を戦って、勝てています。立ち位置どうこうではなく、目の前の試合に勝ちきることが大前提で、今はやるだけですね」

チームの精神的支柱が主将の若林(右から3人目)。飯尾も上級生として下級生の多いチームを気にかける。

そして勝ち切るには、飯尾の活躍は不可欠だ。1年の時からシックスマンとして頭角を現した選手だが、いまやチームのエース。春トーナメントではMVPにも輝いた。リーグ戦も持ち味の走力と得点力でオフェンスを牽引している。

「自分が決めないとチームも乗ってこないと思うので、そこは意識してプレーしています。昨年までは外のシュートが上手い選手がたくさんいたので、目立つことはなかったけど、外も打ちますし、今年はバランスよくいろんなプレーで見せたいです」

ここまでの4試合、コンゴローと飯尾がスコアリングリーダーとして活躍しており、まさにキーマン。リーグ戦の後半にかけてはさらに強敵チームとの対戦に入っていくが、真価を試される戦いが続くだろう。「ここまで勝ってきたのは大きいけれど、全部が負けられない試合。ディフェンスのミスをはじめ、前半の悪かった部分を修正し、後半戦に向かっていきたいです」

2009年以来のリーグ制覇は叶うか、この先の戦いぶりも楽しみだ。

春は歓喜の中心にいた。秋も再び喜びを味わえるか。

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