【オータムカップ2020】11/7 決勝 大東文化大学 VS 東海大学

オータムカップ2020

東海大が激しいディフェンスから大東文化大を圧倒し優勝

決勝は大東文化大東海大という、あまりない顔合わせとなった。互いにディフェンスには定評があるチーム同士の戦いは、1Qから東海大が主導権を握った。

立ち上がりこそ互いに鈍かったが、東海大が#19西田(4年・SG)の3Pをきっかけに抜け出し、11-22として2Qに入る。大東文化大は次第にファウルが増え始め、またシュートがなかなか入らない。東海大は終盤に上から激しいプレッシャーを仕掛けて大東文化大のターンオーバーを奪い、さらに引き離すと40-25とリードして前半終了。

3Q、大東文化大は2Qの終盤から入り始めたシューターの#3星野(3年・SG)のスリーポイントが続き、ややオフェンスが持ち直す。しかし東海大も#11大倉(3年・PG)が得点していき差が縮まらない。4Q、大東文化大はオフェンスが展開できず得点がストップ。その間も東海大がさらに引き離して47-79と32点の差をつけてゆうゆうと勝利を決めた。

スロースターター気味な年もある東海大だが、今大会はすべての試合で前半から好調な滑り出しを見せていた。スターターでもセカンドでもほとんど実力が変わらず、常に高い強度でディフェンスを仕掛けられることと、#5河村の加入で従来のハーフコートに加えてトランジションもできる柔軟さが加わった。サイズ面では下がった分、機動力が上がっているのも特徴だ。

大東文化大は大差をつけられた。一からチームを作り直すことを西尾監督も主将の#2飴谷も誓うが、この決勝での経験は無駄にはしたくない。また、このチームも怪我人が続いたため、無事にメンバーが揃ってインカレを迎えてもらいたい。

東海大は#23佐土原の破壊力あるプレーも見逃せない。今大会は安定してインサイドのディフェンス、また内外での得点でチームを牽引した。

【東海大会見】「主将の津屋がチームをまとめ、引っ張っている」◆陸川 章監督

◆大会を振り返って
「関東のリーグ戦がなくなってしまったが、このオータムカップの開催を決断して頂いて本当に感謝している。今日の決勝は、我々はディフェンスのチームで、それをしっかり表現できたと思っている」

◆昨年より動きもよく、ディフェンスの強度も高まった。何がよいきっかけとなったのか
「きっかけはうちのキャプテンである津屋一球(#28)のおかげ。昨年のインカレ終了後、12月に彼はキャプテンに任命されたが、練習が始まる前に昔の東海、ディフェンスからみんなで走っていく、そういう東海の姿を取り戻すとみんなの前で宣言した。だから本当に困ったときも彼が声を出してディフェンスを盛り上げ、みんなを引っ張ってくれた。また、今年はサイズダウンしたので、オフェンスにしてもトランジションの方向になった。河村君も入って来たが、坂本(#60)もどんどんアタックしていくので、そういうよいところを出していけたり、大倉(#11)のバスケットセンスもピカイチだと思う。そうしたことがうまく噛み合って今年のチームになっている」

◆スピードアップは昨年に比べてもかなり印象的
「ディフェンスを頑張るのは昔から当然だが、そこからリバウンドを取ったらアウトレットを早くしようということと、ビッグマンも含めてみんなで走ろうという方針でやっていて、それがかなり生きてきている。切り替えはだいぶ早くなっている」

◆コンディション作りで意識してきたこと
「小山ストレングスコーチと話をして、無理をしない、怪我をしない、張り切り過ぎないということを考えている。練習の時間制限もあったので、その中で何をどうすべきか焦点を絞っていった。また学生達からはスキルを練習する時間が欲しいということで、 彼らがそこを調整し、各自で自分のポジションを考えて調整する力がついたところが、成長しているところだと思う。だから怪我人なくこの大会を迎えることができたのではないか」

◆インカレに向けて
「もっと細かなところは修正しなくてはいけない。リバウンド、ボックスアウト、ジャンプボール一つであっても、そういうところを一つの生き物のようにもっとディフェンスができるように。オフェンスと連動できるチームになりたい。インカレまでにはさらに上を目指してやりたい」

よくチームメイトに声をかける姿が見られる#28津屋。「それしかできないから」というが、その姿勢がチームをいい方向に導いているのは確かであり、陸川監督からの信頼も厚い。

【東海大会見】「満足はいっていない。まだ詰められる部分はある」◆#11大倉颯太(3年・PG)

◆大会を振り返って
「僕たちは『こういうハーフコートバスケットをやろう』として話していていたが、準備していたことは少しできた。でもそれよりゲームの流れ的にトランジションの展開が多く、それは悪いことではないが、そのターンオーバーの分、シュートが単発になったりした。得点効率については僕たちがイメージしていたことよりは少し下回った。もっとその詰めの部分でこだわらなければいけないなと感じる。ディフェンスについてはやってきたこと、例えば声を出すこと、エマージェンシーの部分は声を出して修正して、ビッグマンも耐えてくれたのでこういう結果になったかと思う。ほかにも、今回はあまりない例の試合のスケジュールで、一週間が空いて次の試合という形にはなったが誰も気を緩めず、よいコンディションで試合をすることができた」

◆個人ではどのようなことを意識していたか
「自分でピックアンドロールを使って、シュートを狙いに行くということはもちろん意識していた。ディフェンスの寄りが早いときは、シューターにアシストすることも考えていた」

◆津屋キャプテンはどういう存在か
「チームのことを一番に考えて行動してくれる。下の学年にも気を使ってくれるし、チームを引っ張り上げてくれる。抱えすぎることもあるが、他の4年や僕ら3年がバックアップする形でやってきている。いい責任感のあるキャプテンで、みんなが信頼している」

◆インカレに向けて
「まだ伸びのある出来だと思う。決して満足できる内容ではなかったので、一からしっかり見直して、慢心せず過信せず、優勝目指して頑張りたい」

#5河村と出ている時間帯は2番ポジションとして、積極的に得点を取りに行った#11大倉。

【東海大会見】「東海大らしいディフェンスを意識した結果」◆#5河村勇樹(1年・PG・福岡第一)

◆大会を振り返って
「しっかり東海大らしいディフェンスを意識して、チーム全員がやれたことがこの結果につながったと思う。決勝は相手というよりは、東海大学の持ち味であるディフェンスにチーム全員がフォーカスしてできるかどうかで取り組んだ」

◆大学の印象は。各チームそれぞれ準備できている状況も違った
「大学で初めての試合だったが、こういうシーズンは稀なことだと思う。大学によって準備期間が違ったが、インカレはそれぞれのチームがちゃんと準備をして臨んでくると思う。自分達も しっかり準備していきたい」

◆大倉選手とツーガードで出ることもある。彼から学んでいることはあるか
「バスケット IQ が高くて経験もある。あのサイズでポイントガードをやっていて、オフシーズンにも千葉ジェッツというレベルの高いチームで練習して、たくさんのことを吸収して東海大学に戻ってきている。それうまく還元してくれている。自分はやはりバスケット IQ の部分で多くのことを吸収している。感覚的なものがお互い合う。合わせているわけではなく、お互いの息が合うので、分かった上でプレーしていると思う」

ベンチからの登場ということもあり、まだ能力の一部しか見せていないのではないかとされる#5河村。この先大学界でどのような存在感を示していくかに大いに注目が集まっている。

【大東文化大会見】「力負け。インカレに向けて切り替えていく」◆西尾吉弘監督

◆決勝を振り返って
「完膚なきまでにやられてしまった。今年7月からチームを再開してずっとやってきた。試合には経験したことをぶつけようということでいた。東海大の強いガード陣のところや、チームの徹底度などは意識しながらいけたが、まず自分たちの持っているものをぶつけてみて、それがどうだったのかは結果が示している。どちらかといえば自分たちの力を出せなかったと思うが、ただ出せたとしてもどれくらい通用していたかということになると、現段階では力負け。まだインカレがあるので次に向けて切り替えてやっていくしかない」

◆この大会での収穫はどのようなことか
「制限のかかった中でまずバスケットボールができたことに、関係者及びいろんな方々のサポートがあったことについて感謝をしている。その中で選手たちがファイナルまで進出したので、それはしっかり自信につなげればいいかなと思う」

◆伸びしろあるチームだと感じる
「集中力などもまだ安定はしていない。経験値が浅い選手が多く、その辺をもっと詰めてそれぞれのレベルを上げたり、辛抱強さなどのレベルが上がってくれば、もっと大東らしい粘り強いバスケットを40分間通してやっていくチームになると思う」

◆期待をかける選手は
「たくさんいる。今日の試合であれば全ての選手と言える。4年生は4年生として頑張ってもらわなければいけないし、インサイドは1年生とはいえスタートで出ているので、そこも期待したい。またウイング陣もそう。本当に全員まだまだ伸びる余地がある。全員に期待したいと思う」

【大東文化大会見】「自分の責任。もう一度一からやっていく」◆#2飴谷由毅(4年・主将・SG)

◆決勝を終えて
「試合の後のミーティングでも少し喋ったが、理屈抜きで力の差が感じた。試合に出ているメンバーも、出ていないメンバーも、全員が感じていると思う。終始東海さんにリードされている状況だったので、もう一度一から出直してやっていくしかない」

◆ディフェンスが激しかった
「ガードを煽ったりとか、留学生のところを徹底して守ったりとか、そうした遂行力がすごくあるディフェンスだった。それに対してアジャストできなかった。自分たちの負けというのが分かっていても、それ以上に自分たちが徹底してできなかった。完敗というしかない」

◆決勝まで進んだということについては自信にできるのでは
「自信にはなるが、逆にもしかして慢心があったのかもしれない。40分を通してこういう試合をしてしまったというのは。あと一ヶ月しかないが、もう一度チーム作りをしていかなければいけない」

◆改めて主将として誓うことは
「自分もどこか言葉だけになっていた部分があったのかもしれない。取材なども通して、いいことばかりを言っても表現できないプレイヤーだったらそれは弱い。西尾さんとも話して、自分から変えないといけないし、自分が表現できれば周りもついてくると思う。もう少し徹底力を上げて、インカレではもう一度東海と決勝で当たれたらと思う」

◆初日の会見では過去のキャプテンから学んだという話だった。具体的には
「1年の時は大智さん(現B1北海道・葛原)がいて、チームのことを一から考えてくれる方だった。航さん(現B1三河・熊谷)に関しても見てきているし、浩陸さん(現B1大阪・中村)も仲間思いのキャプテンだった。今、この3人を全て総括して大東の主将という立場で自分というものが見られている。こういう試合をしてしまったのは全て自分の責任として、もう一度チーム作りをしていきたい」

決勝ではディフェンスされ、#2飴谷らしい伸びやかなプレーが簡単には出せなかった。

【大東文化大会見】「自分たちに目を向けて練習から徹底したい」◆#3星野京介(3年・SG)

◆試合を振り返って
「筑波に続いてタフな試合になるということは、チームで話していた。颯太(#11大倉)や河村(#5)、聖芽(#60坂本)のところのピックアンドロールの精度はとても高いので、そこのディフェンスの対策をしてきた。しかしそこも自分達はやりきれなくて、逆に相手は自分たちのやりたいことをやっていたのでそこの差が出た。徹底というところで完敗だった」

◆個人的にはどのようなプレーを心掛けていたのか
「今年は副キャプテンという形でチームを引っ張らせてもらっている。チームを引っ張っていく上で、プレーだけじゃなくて、自分が声を出すことが得意でもあるので、常に声を出していくことを心がけている」

◆インカレに向けて
「ここまで負けるとやはり自分たちに目を向けなければいけない状況。練習から徹底というところについては緩い部分があったのに、それでも今までは勝ち上がれていた。でもここで負けたので、練習から常にやり続けるというか、自分たちがやるべきことを突き詰めて練習をもっとやらなければいけないと思う。今は西尾さんにはっぱかけられて、それで練習が締まるという状況がある。コートに出るのは監督ではなく自分たちなので、自分たちが練習を変えていかなくてはならないと思う」

スリーポイントを沈め、チームハイの#3星野。声も出してチームを鼓舞していた。

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