【オータムカップ2020】11/28 3部 スリーポイントで慶應義塾大を圧倒した山梨学院大が優勝

オータムカップ2020

3部のオータムカップは最終日を迎え、1〜8位までの順位を決定した。優勝はインサイドの高さ、高確率のスリーポイントを決め続けた山梨学院大。慶應義塾大が準優勝となった。

7位決定戦の桐蔭横浜大西武文理大の対戦は、2Qに西武文理大が抜け出し、そのリードを保ったまま57-79で勝利。

帝京平成大国際武道大の5位決定戦は、帝京平成大学が逆転。前半は国際武道大のトランジションが機能したが、後半に入ると帝京平成大の高さが生きてリバウンドを支配。88-77と引き離して勝利した。

【3位決定戦】立教大が前半からリードを保って3位に

終盤は4年生のシュートが決まると互いのベンチが大きく湧いた。

3位決定戦は立教大が前半からリードした。玉川大はゾーンを使いつつ対応するが、立教大が得点を重ねて1Qから8-24と差をつけた。2Qもペースは変わらない。立教大はベンチメンバーも交代させつつ、内外で得点。玉川大も持ち直して#12中澤(3年・SG)を起点にオフェンスを組みたてていく。しかし1Qの点差が響き前半は26-44で立教大リード。

後半も簡単には差が縮まらない。玉川大はゾーンで粘るが立教大の3Pが気持ちよく決まり、フリースローなども得て点差を維持。3Qは42-66として4Qは既に大勢も決した流れになり、玉川大が途中からベンチメンバーにチェンジすると、立教大もベンチメンバーで対応し、互いのベンチからは盛んに応援の声も上がった。終盤に交互にシュートが決まると両チームも大盛りあがりとなる中、64-95で試合終了。立教大が3位、玉川大が4位で大会を終えた。

最後はサークルの中央で両チームから「ありがとうございました」との大きな声を掛け合った。短いシーズンではあったが、それでも試合ができたことへの感謝が感じられる清々しい雰囲気で3位決定戦は幕を閉じた。

「最後の1試合ぐらいは笑顔で楽しもうという気持ちで最終戦に臨んだ」という#24木口。来年は練習から改善してチームを作っていって欲しいという。

「何度も話し合いを重ねて、4年生全員が残ってやりきることができたことはよかったと思う」◆#9神田大輔(立教大・4年・主将・G)

順次開催となったオータムカップ、3部は11月半ばまで待つ形となった。上位に行っても昇格がない大会へのモチベーションはかなり難しかったようで、キャプテンとしてもチームをまとめる難しさがあったことが推察される。しかし、最初で最後となったこの大会に4年揃って出場したことは、学生バスケらしくもあり、最後の試合では4年生たちも笑顔の中で引退を迎えた

−大会を終えてどのような感想ですか。
「例年と違ってイレギュラーな状況ではあったんですが、その中で最後は勝ち切って追われたというのはチームにとってはよかったかなと思います」

−3部は開催が11月でかなり時間がありましたが、どんな風に準備をしてきましたか。
「1部、2部の人たちの試合を見ていて、非常に感染対策もしっかりしながら試合に挑んでいる様子が伺えました。もちろん新型コロナウイルスに感染しないということを第一に気をつけながら、うちのチームは割と全員で練習ができていたチームだと思うので、安全に気を配りつつ、かつ全力で練習に取り組んできました」

−試合では思っていた通りのプレーが出せましたか?
「最終的には今日の玉川大学さんも最後の試合なので、熱くはなりながらも4年生にお膳立てといいますか、普段出ないような選手たちとも試合でやり合うことができました。それも大学バスケの良さだと思いますし、よかったかなと思います」

−神田選手自身も最後の試合になるわけですがどんな思いでしたか?
「こういったイレギュラーなシーズンを通していろんな思いがありますが、今を感じているのは来年昇格降格制度を継続していただいて、その中で立教大学が2部に上がって強い力を見せられるように、後輩に期待しているという気持ちが今は強いです」

−今年はその昇降格制度がないということで、モチベーションを保つのは難しかったのではないでしょうか?
「そうですね。特に4年生はリーグ戦ではなく大体大会になると決まった時に、果たして試合に参加するのか後輩たちに託すのか、その話し合いを何度もしてきました。チームが壊れるようなことも途中でなくはなかったんですが、それでも4年生全員で最後までやり切っていこうという話をずっとしてきました。最終的には誰一人欠けることなく、4年生全員でやりきることができました」

−大変でしたね。キャプテンとしてはどのような思いでしたか?
「 4年生は技術レベルも高い分、個人としても我が強い人たちで、それを一つの方向に向かせてまとめあげるということには本当に苦労しました。 例えば高校だと顧問の先生がいてその下に一つにまとまるということが簡単なんですが、うちはそうではなくて、スタッフも平日練習にはなかなか来ることができません。だから本当に何回もミーティングしました。可能な時は集まりましたし、あるいはオンラインで、とにかく数多く真剣な話し合いを重ねていきました」

−後輩には2部昇格に向けて何が大事だと伝えたいですか?
「僕らはこの大会は準決勝で山梨学院大学さんに大敗してしまっています。山梨学院さんは昨年2部にいたチームですし、力があります。だから2部で勝つためにはこういう練習内容、こういう練習をしていてはだめだよねということを後輩に伝えたいです」

−今年は4年生にとって本当に残念な一年にはなったと思いますが、大学バスケをやりきって今どんな気持ちですか?
「不完全燃焼というか、しっかり1年を通してシーズンをやってみたかったという気持ちはありますが、このコロナのおかげでという言葉が合っているかどうかはわかりませんが、4年生がいい意味でしっかり一つになれたかなと思います」

最後にはシュートを決めて笑顔も見られた。

4年生が揃わない中で「コミュニケーションを意識してやってきた」◆#46玉田侑也(玉川大・4年・主将・PF)

今年は各大学で教育実習にも遅れて出ていたが、玉川大の4年生も今大会の直前までチームに合流できない時期が続いていた。主将の玉田はその中でチームを率いてきたが、さまざまな葛藤もあったはず。心残りがある結果とはなったが、その悔しさが来季のチームにとって糧になることを信じたい。

−大会を終えてどのような気持ちですか?
「満足のいく大会ではなかったという気持ちがあります。4位という結果もそうですし、例年通りのリーグ戦がいえなくて、目標としている2部昇格というのがなくなり、その中でやっていくことがモチベーションやメンタルの面で難しかったです」

−モチベーションは非常に難しかったと思うんですが、最上級生としてチームをどのように導いていこうとしていましたか?
「2部昇格がなくなったので、来年に向けてというか3年生以下にどういう形で自分たちの姿を見せて来年頑張ってもらえるかということで、4年生がどんな形で頑張るかということが大事でした。プレーもそうだし、それ以外のコミュニケーションのところを頑張ろうとしていました」

−どれぐらいできたという感覚がありますか?
「6割7割というような感覚です。このチームは4年生が6人しかいないんですが、5人が教育実習にいっていて、ほぼ2ヶ月間いない状態でした。僕だけがチームにずっと居て3ヶ月間練習をしていたんですが、4年生の姿というのを本当に僕だけしか見せられていないんです。他の4年生はコミュニケーション面でいえば、本当にここ2、3日ぐらいしか取れてない状態ですだから満足はいっていないです」

−一人でプレーッシャーを背負う形だったんですね。難しい大会でしたね。
「2戦目で慶應と当たって、1点差というところで自分のミスだったりで追いつけきれずに負けてしまって、後悔しかない試合になりました。最終戦はもう点差が開いてしまったので、最後は4年生で試合に出て、送ってくれる形にはなりましたが2回戦目に関しては本当に勝ち切りたかったというところがあります」

−来季に向けて後輩にはどのように頑張って欲しいですか?
「チーム状況としてうちは小さいです。他のチームには留学生がいたり大きな選手がいます、それがないので、プレー面では本当に細かいコミュニケーションやポジション取りが必要です。玉川のスタイルを徹底してもらいたいです。でもプレー以外の組織作りについては、うちは ABチームが分かれていて、ベクトルが合ってない人たちもいます。そういうところもしっかりとまとめて、チーム状態がよい状態でリーグ戦に向かってもらいたいなと思います」

主将として心身ともに奮闘した4年目になった。

【決勝】チーム合計19本の3Pが山梨学院大優勝の決め手に

決勝は昨年2部同士だった慶應義塾大山梨学院大の対戦になった。1Qからシュートが当たったのは山梨学院大。慶應大も応戦するが、3Pが好調な山梨学院大が20-31で2Qに入る。慶應大は序盤にファウルが続いてしまいなかなかリズムに乗れない中、山梨学院大は#67竹内(1年・SG・松山工業)の連続3Pに、#68高橋(1年・F・前橋育英)も続き、どんどん差を開いていった。慶應義塾大はそれでもディフェンスで粘り、ターンオーバーから走って#18熊野(1年・F・湘南)、#12水谷(2年・GF)らの速攻を出し、15点ほどあった差を半分にするが、山梨学院大は終盤に再びスリーが連続し、#67竹内、#13長野(4年・SG)が続けて3本を沈めて42-59で前半終了。

3Qに立て直したい慶應義塾大だが、山梨学院大のアウトサイドの勢いが止まらない。立ち上がりに#13長野が連続で2本入れると、その後もインサイドでは#2カボンゴ(1年・C・瀬戸内)、外からは#67竹内の3Pが続き、3Qだけで39点を叩き出すと53-98。4Q開始2分半には100点台に乗せた。慶應義塾大も諦めず#8山本純平(4年・SF)を筆頭に必死のディフェンスを見せるが、山梨学院大のディフェンスの前に得点を伸ばせず69-116で試合終了。山梨学院大が3部オータムカップの王者となった。

慶應義塾大は厳しい戦いの中、4年生の#8山本純平を筆頭に、最後まで懸命なディフェンスを見せた。

山梨学院大は#13長野が7本、#67竹内が9本、チーム合計で19本の3Pが大きかった。インサイドでは#2カボンゴが11点13リバウンドと高さでも勝った。また、ディフェンスでも相手に自由にさせない激しさがあった。慶應義塾大は2Qに走って巻き返したが、インサイドとアウトサイドの両方にはディフェンスで対応ができず、後半に引き離された。

「つらい時期もバスケが好きで頑張ってきた」有終の結果に満足◆#13長野真人(山梨学院大・4年・主将・SG)

昨年はポイントゲッターとして試合では印象的なスリーポイントを決めた。しかしチームは勝てずに3部へ。今年こそちという思いは叶わないシーズンとなった。しかし期待できる新人も入り、チーム力が断然アップした今年、最初で最後の大会はディフェンス・オフェンスとも持ち味を存分に発揮。最終戦は7本のスリーポイントを沈め、23得点の活躍。笑顔で大学バスケを締めくくった。

−優勝おめでとうございます。大会を振り返っていかがですか?
「最初の1回戦、2回戦は自分たちのバスケができなかったので大変な試合でした。でも決勝は自分たちの持ち味である、ディフェンスからの速攻がたくさん出て、今日は外のシュートも当たったのでよいゲームだったかなと思います」

−最初の2試合でディフェンスが今一つだったのには何か理由がありますか?
「やはり初戦は緊張があって、流れがよくわからなかったというのもあるし、力みがあったと思います。その後は徐々に馴染んでいけたのかなと思います」

−では本来はディフェンスからオフェンスにつなげていくというのがスタイルなんですね。
「そうです。それをこの1年間ずっとやってきました」

−去年の2部リーグ戦に比べると、チームとしての動きもすごくよかったと思います。昨年から変わった点はどのようなところですか?
「やはり2部の経験が大きいと思います苦い経験しかしていないのでその悔しさをどう晴らすかということを考えていました。今年はコロナという状況があったんですが、チーム一丸となって目標のために頑張ってきました。具体的には、ディフェンスの強化に力を入れています。自分達はずっとディフェンスリバウンドということを言われていて、やはり点取りゲームでは勝てないので、しっかり古田さんの教えを守ってやることを意識してきました」

−昨年に比べると点が取れる選手が増えたという印象もあります。1年生の竹内選手(#67)も今日はすごくよかったですし。
「よい1年生が入ってきてくれたので、パスを回して簡単に点を取れるようになったと思います」

−今年は大変な年になりましたが、4年生としてキャプテンとして、どのようなことを心がけてきましたか?
「全ての大会が延期や中止になってしまいました。そこでチーム一丸となって何を目標にするか何に向かって頑張るのか、この期間はしっかり伝えるようにして頑張ってきました」

−この優勝でそれが少し報われたところもあるのかと思いますが、この4年間は自分にとってはどのような時間でしたか?
「ちゃんと試合に出始めたのが3年生の2部リーグからなんです。最初はつらくて苦しい時期もあったんですが、バスケが好きだったので努力を続けました。最後はこういう結果が出てよかったと思っています」

−今年は長野選手が打つというよりは、周りにやらせているチームだと感じました。
「点を取れる選手が増えたので、自分がやるというよりは周りを生かすことで、周りの意識を高められるのかなと思いました。自分だけじゃなくてチームを信じてしっかりパスを出して、周りを使っていけたのかなと思います」

−来年期待することはどんなところですか?
「今年優勝できたので来年も全部勝ってもらって、2部に上がってもらいたいです。今年は古田さんの教えを守ってこういう結果を出せたので、それを継続して頑張れば必ず2部に上がれると思っています。教えに中で鍵になるのはやはりディフェンスです。だからフィジカルトレーニングも昨年に比べてかなり多くやってきましたが、それを続けていけば大丈夫だと思います」

−今日は試合の最後にも会心のスリーポイントも決まったと思います。気持ちよく引退できそうですか?
「今までずっと不調でチームに助けてもらっていた部分もあったので、最後はこんな風に終われてよかったなと思っています」

終盤、試合を締めくくるような長野のスリーポイントが決まり、笑顔が出た。

【ROOKIES】「いいパスをもらえて気持ちよく打てた」圧巻の3Pを決めた期待の新星◆#67竹内理貴(山梨学院大・1年・SG・松山工業)

23分の出場で9本のスリーポイントを沈め、合計36点を荒稼ぎ。ルーキーらしい思い切りの良さを存分に発揮した。役割は打つこと、とシンプルに考え無心に打てたことも大きいが、高校時代から点取り屋としてならした実力ともいえる。同じくルーキーの高橋もいいスリーポイントを決めたが、山梨学院大の次世代を引っ張る選手として注目だ。

−優勝おめでとうございます。初の大会で優勝できてどんな気持ちですか?
「自分は1年生で試合に多く出させてもらっていて、先輩方の分まで背負って出ているところがありました。プレーッシャーはあったんですが、古田さんの教えのもとで優勝することができてよかったです」

−ものすごくスリーポイントが入りましたが、調子はよかったのでしょうか。
「タッチはよかったんですが、ガードの皆さんがパスをくれたので、自分がいいタイミングで気持ちよく打つことができました」

−スタメンで出場していましたが、監督の古田さんからはどんなことを要求されていましたか?
「ある程度はどんなシュート打ってもいいと古田さんには言われていました。だからタフショット気味でも、自分のタイミングだったら打つようにと心掛けていました」

−本当にそれに徹しての勝利でしたね。入学初年度が難しいシーズンになりましたが、今年はどんなシーズンだったなと思いますか?
「本当なら2部昇格を目指して入学してこの1年頑張ろうと思っていたんですが、昇格はなくなってしまいました。でもチームで3部優勝を目指して話し合っていたので、それが達成できたのはよかったと思います」

−シュートはとても上手ですが、それ以外の持ち味はどんなところでしょう。
「速攻で走ったりするところですね。ディフェンスはチームの中であまりまだできない方なんですが、古田さんにもディフェンスを頑張れといわれているので、泥臭くやっていきたいと思います」

− 3部はこれでシーズンが終了になりますが、来年に向けての抱負を聞かせてください。
「4年生の先輩方がいて頼っている部分が多かったと思います。来年は3年生や自分たちが中心になっていくと思うので、来年は2部昇格の制度があると願って、3部で全勝優勝して、2部でも戦えるようなチームになっていきたいと思います」

−山梨学院は竹内選手から見てどんなチームだと思いますか
「ディフェンスのチームとして作っているという話は聞いていたのですが、シュートがうまい選手もたくさんいると思います。だからシュートが当たった時の爆発力が大きいです」

−今日はそれを証明しましたね。素晴らしい活躍でした。

次々にスリーポイントを決め、慶應義塾大の追撃の出鼻を何度もくじいた#67竹内。

「このような時期だからこそ、みんなの心の拠り所であろうとしている」◆#4甲谷勇平(慶應義塾大・4年・主将・SG)

最終戦では完敗したが、激しいディフェンスを主体に奮闘。他のチームがシーズン終了を迎える中、まだ最後に早慶戦という大一番が残されていることが、大きなモチベーションだ。強敵相手に完全燃焼できるか、全力でバスケットに取り組む日々は続く。

−今日は相手のスリーポイントにかなりやられる展開になりましたね。
「留学生の所にかなり気を取られて、あまり外を警戒していなかったんですが、そこを逆手に取られて気持ちよく打たせてしまったなという印象です」

−この大会で収穫と課題とそれぞれあるとしたら教えてください。
「得られたところとしては、コロナでずっと活動ができていなくて自分たちがどれだけの力を持っているのかということがわからなかったんですが、自分たちがこの大会でこれぐらいできるということは証明できたと思います。そこはよかったところだと思います。逆に反省点としてはディフェンスの部分で、毎試合80点ぐらいは取られているので、その失点を抑えることを今後の課題としてやっていかないとなと思っています」

−ディフェンスの頑張りは見えましたが、まだまだというところですか。
「ローテーションミスだとかコミュニケーションミスというところで崩されているのと、あとはリバウンドを取りきれていません。やはりディフェンスからリバウンドとって速攻に繋げるというのがうちのスタイルとして今年はやってきたので、リバウンドまでをしっかりディフェンスだと思ってやりきらないといけないと思います」

−今年はなかなか練習もできない日々でしたが、キャプテンとしてはどのようなことを心がけていましたか?
「誰も正解がわからない状況がずっと続いていました。心の拠り所、何に頼ればいいのかということが部員全員分からなかったと思います。そういった時に自分がキャプテンとして何をするかといったら、みんなの心の拠り所になるというか、自分がちゃんと責任を取るから好きにやってくれという存在になれるように主将としての責任を果たそうと思っていたことです。自粛期間もオンラインで密にコミュニケーションを取って、自分がずっとみんなを気にかけているということが伝わるよう、コミュニケーションの工夫はしていました」

−まだ慶應には早慶戦が残されています。ここに向けてはどのようにやっていきますか。
「この大会でいいところも悪いところも全部露骨に出たと思っているので、よかったところは残して、駄目だったところはしっかり修正して、一つ一つ潰して早稲田の対策と一緒にやっていきたいです。うちの強みを早慶戦で存分に発揮できるよう、また明日からチームを一から作っていきたいと思います」

−早慶戦はずっと開催のチャンスを探っているという話を伺っていたんですが、選手たちは開催をいつ知ったんですか?
「早慶戦については、自粛期間中にもずっと『やるつもりで考えていてくれ』といわれていました。だからなくなるというよりは、なんとしてでもやるぞという方向でずっと目指していました。もちろんこの先まだコロナの流行があってどうなるか分かりませんが、早慶戦はあって当たり前のものだという認識はずっと持ってやってきています」

−早慶戦に向けて、主将としては一番何が大事だと思っていますか?
「歴代のキャプテンと違って、自分はプレーでゲームを支配するタイプではありません。もちろんプレーでも引っ張りたいですが、それ以外のところ、声を出していったり、コートに立ち続けるということであったり、みんなの精神的な拠り所であろうとしています。後ろを振り返ったらいつでも俺がいるぞという、精神的な部分で皆の背中を押せるようなキャプテンとして、残り少ない時間ですがやっていきたいと思います」

果敢にペイントへも攻めた甲谷。チームにはまだ総決算となる早慶戦も予定されている。

【ROOKIES】「気負わず、自分らしいプレーが堂々とできた」◆#17山本康瑛(慶應義塾大・1年・PG・長崎西)

初戦、第2戦とチームにいい流れをもたらす活躍を見せた。早い展開と広い視野からの多彩なパスワーク、また大事なところで1本決める勝負強さもあり、既にチームに欠かせない存在感を見せている。高校との差にギャップを感じる部分もあるようだが、フィジカルを鍛え、さらに頼もしい選手になっていくことを期待したい。

−決勝を振り返っていかがですか?
「今年のチームはまだ留学生とやった経験がなかったので、1週間でできるだけの対策はしていたんですが、それでもインサイドの留学生でいっぱいいっぱいになってしまいました。そこから外への対応が遅れて、相手にスリーポイントを決められてしまったことがチームとしては痛かったなと思います」

−大会全体ではいかがでしたか?山本選手の活躍は大きかったと思います。
「初めての公式戦に出していただくことになりました。でも1年生ということで、学生コーチの肥田さんからは1年生だから何も気にすることなく、堂々とやってほしいといわれていました。だから何も気負うことなく、自分らしく堂々としたプレーができたことがよかったと思います」

−すごく度胸のあるプレーがたくさんありました。緊張はなかったですか?
「高校の時にもいろんな大会を経験させて頂いていたので、そういう緊張はなかったと思います」

−大学でのプレーは高校と大きく違いますか?
「高校に比べてフィジカルも強いですし、一つ一つのプレーの正確さが大学の方があると思います。その辺がまだ自分には全然足りないと思っています」

−慶應義塾にはまだ早慶戦の開催予定がありますが、この大会からどういうところを修正したいなと思っていますか?
「最初の2試合で相手が崩れた時に自分たちが走って、そこからいい展開に持っていきました。最後の試合では相手が崩れ始めた時に自分たちの頑張りが足りなかったと思います。だから相手の集中力が切れてきた時に、しっかり自分たちのプレーができるようにしたいと思います。あと試合の入りは3試合通してよくなくて、相手に点数を取られることが多かったので、もっと最初の入りから走って、相手との差をできるだけ無くすようにしていかないといけないと思います」

−慶應義塾に入ったのはどのような理由だったんでしょうか?
「高校の先生に『山本のプレースタイルは慶應義塾に合っている』と勧められたことがきっかけです。実際に入ってみても、とても自分がやりやすいと思っています。だから来てよかったなと思っています」

−最後に自分のこういうところを見て欲しいという部分を教えてください。
「自分はガードなので、もっと声を出してチームを引っ張れるような選手になろうと思っています。その辺のリーダーシップを見ていただければと思います」

ルーキーながら大きな存在感を示した#17山本康瑛。

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