【オータムカップ2020】11/8 2部決勝 明治大学VS法政大学

オータムカップ2020

明治大が大差を追い上げ逆転するが法政大が再逆転で2部優勝

2部の決勝戦は昨年のリーグ戦で下位に沈み、2部降格となった明治大法政大の戦いになった。

明治大は4年生でエースガードの渡辺がBリーグにチャレンジし、須藤(現Bリーグ横浜)が抜けたが、それ以外のメンバーはほとんど変わらない。一方の法政大もメンバーはほぼ同じ。リーダー#30水野(4年・G)がチームをまとめ、高い能力を有する選手が揃う。

試合は1Qから互いにオフェンスを仕掛ける。法政大は#12千代(4年・F)の3Pを皮切りに、明治大は#34富田(4年・F)のジャンパー、#17常田(3年・SG)の3Pが続き、パスも回る。法政大は数点を追う形になるが#1川島(3年・F)が倒れつつ放ったシュートがブザーとともに決まり2点差に縮めて23-21と互角の入り。2Q、法政大はルーキーの#9黒木(1年・F・福大大濠)の3P、スティールが続けて決まる。#30水野の3Pや#31戸井(4年・C)が加点して明治大をじわじわ引き離すと、前半は34-44で法政大リードに。

法政大は#1川島もスコアを引っ張った。

後半、明治大は立ち上がりでディフェンスを締め、追い上げる。法政大もこのQはややペースダウンとなるが点差は詰まらず4Qへ。法政大は#14小野(3年・G)が得意のドライブで攻め、#7柴田(3年・G)の3Pも決まる。一方の明治大は#52溝口(3年・PF)、#7植松(4年・PF)らの得点で差を詰め、#21田邉(1年・SF・福大大濠)が果敢に攻めて連続得点し、残り3分を切って72-71と逆転に成功。しかし法政大もすかさずバスケットカウントで決め返し、互いにゆずらない展開に。残り20秒を切って法政大のリードは5。明治大は#17常田の3Pが決まり1点差とするが、その後は法政大にフリースローが続き、明治大は最後のオフェンスで起死回生のシュートが決まらず。78-82で法政大が2部優勝を決めた。

法政大がリードを広げたが、明治大が逆転する展開も見せ、最後までわからない試合になった。法政大は甘くなりがちな部分の修正をしたい。明治大はいかに試合で勝ち切るかが大事だが、20点近く離れても追い上げる力を見せ、昨年よりもボールの回りは悪くない。互いにルーキーの活躍も目を引いた。法政大は#9黒木がコートに出てすぐのシュートで見せ、明治大は#21田邉は18分の出場で11点。コートを縦に切ってオフェンスの突破口を作った。

明治大は#7植松が21得点のチームハイ。「いい部分を出すだけではなく、最終的に勝たなければ」と厳しい表情で会場を去った。チャレンジマッチで4年目の集大成を出せるか。

「チャレンジマッチはミスを恐れず思い切りの良さを」◆#30水野幹太(法政大・4年・主将・G)

名実ともに法政大のリーダーとなった今年。試合では安定の14点5アシスト、試合中も絶えずチームメイトに声を掛けて鼓舞する。能力の高さはあるが、決勝では緩んだところで追い上げられたことを反省する。チャレンジマッチは一発勝負。油断があってはならない試合だ。水野がどうチームを導くのかが見どころになる。

ー決勝戦は競り合う展開になりました。
「後半は10点リードから始まったんですが、1部にいた時にも10点差からひっくり返されたことがありました。だからハーフタイムにみんなでそのことについても話し合って、もう一度ここで締めようと。でも少し焦りが出てしまったのかなというところが後半にも出てきてしまって、単発のシュートが多くなってしまいました。そこでうまく自分たちのゲームにならなかったのかなと思います」

ー大会自体を振り返っていかがでしたか?
「このような時期ですが、少ない時間の中で結構みんなで話し合うことができました。そういう中では良い出来なのかなと思います」

ー昨年よりは連携面などは少しレベルアップしているように感じました。
「1年生の時からメインで出させていただいているメンバーが多いので、そこは阿吽の呼吸ではないですが、チームでたくさん話し合いながらやってきました。そこは4年目なのでいいプレーができたのかなと思っています」

ー水野選手は下級生の頃からリーダーシップを取る存在でしたが、4年生になったからこそ言いやすくなったというようなところはあるんでしょうか。
「自分は高校の時からキャプテンなどをやらせてもらってきて、法政大でもいい先輩方もたくさんいて、大学でも1年の時からリーダーシップを取らせてもらっていました。先輩達も意見を聞いてくれていたので、1年生の時から今まであまり変わらないですね」

ーチャレンジマッチに向けて修正したい点はどのようなところですか?
「相手の早稲田大学は能力もあるし、大きなチームだし、外もある。ガードもいい選手たちです。今日はこちらはローテーションのミスなどが出ていたので、そこを直してリバウンドが取れれば、自分たちのペースに持っていけると思います。今日ダメだったところを修正していけば、戦えるんじゃないかなと思います」

ー一発勝負でお互いに4年生の引退もかかる大事な試合です。そういう中で気持ち面でチームに伝えたいと思っていることはありますか?
「緊張しがちだと思うのですが、自分たちの良さである思い切りの良さを出して、ミスとかがあってもそれを気にせず、チームでカバーしようということを伝えてきたいと思います」

「まずは自分がみんなのお手本として行動する」◆#34富田一成(明治大・4年・主将・F)

堅実なプレーでチームを支えるキャプテンの安定感は、チームには得難い。アグレッシブな選手が多い中で、落ち着かせてくれる存在だ。自分から多くを語るタイプではないが、今季は練習や普段の態度から自分で手本を見せて導くことを大事にしているという。静かだが、内に燃えるものは熱い。その闘志がチャレンジマッチでも見られるかが楽しみだ。

ー決勝戦を振り返っていかがですか?
「最初に自分たちのシュートが入っておらず、そこで相手が決めるべきシュートを決めてきて、流れが前半は向こうに行ってしまいました。でも3、4クォーターでディフェンスを切らさず、しっかりチーム全員で追い上げることができたと思います。負けましたが悪い負け方ではなく、次につながる試合ができたと思います」

ー昨年のバスケットとは少し違う印象ですがどこが変わりましたか?
「カッティングやモーションオフェンスの部分で動きを入れて、そのズレの中で攻めることを今年は意識しています。そこが違った印象に見えるんじゃないかなと思います」

ー公式戦としての数は少ないですが、戦ってみての手応えというものも感じましたか?
「チームの練習でやっているのと実際の試合では、相手のディフェンスのプレッシャーも違うので、やりづらい部分はありました。でも少しずつ試合勘も戻ってきて、自分たちのバスケットをできる時間が多くなってきたので、そこは次のインカレのチャレンジマッチにもつながると思っています」

ーキャプテンとしてどのようなことを意識してチームを引っ張っていますか。
「僕はあまり人に何かを言ったりとかすることは得意ではないんですが、 まずは自分がみんなのお手本になって行動することが、自分が一番できることだと思っています。練習から周りがダラダラするようなことがあったらしっかり声を出して、毎日気持ちを入れています。そうやることで後輩たちも見てくれていて、しっかり練習をやってくれます。そこは大事にしています」

ーチャレンジマッチに向けての修正点と意気込みをお願いします。
「僕たちは2部の大会での決勝でしたが、相手は1部の強いチームとの試合をやっています。フィジカル的にも強いと思うし、最初の出だしから少しでも気の緩みがあったら、そこで流れを持っていかれて試合が終わってしまうと思います。だから最初から流れの悪い時間帯をなるべく減らして、自分たちのバスケットができる時間を長くすれば勝てると思います。今日の反省点はしっかりビデオを見て修正したいです。残り3日ほどでの練習がとても重要になります。今まで以上にしっかり気持ちを入れて自分が中止になって、チームを引っ張って金曜日の試合につなげていきたいと思います」

#34富田のシュート、また身体を張ったプレーにも注目だ。

「ガードに挑戦し、少しずつ掴めた大会だった」◆#17常田耕平(明治大・3年・SG)

渡辺の離脱により、司令塔の役割を担っている。大学におけるポジションアップは時間が欲しいところだが、今季は短い期間で結果を出さなければならない難しさにもチャレンジしている。機動力が高く、攻められる点はいい持ち味だ。勝負際でどんなふうにゲームをコントロールするかといった経験値が備わっていけば、もう一回り大きく成長できるに違いない。この先の飛躍に期待だ。

ー大会を振り返っていかがですか。
「チームとしては今年は渡辺翔太さん(現・B2仙台)が抜けたことで、いろんなところが変わりました。その中で試合を重ねるごとにいい部分も出てきたりして、それとは逆に課題も見えるような大会だったと思います」

ー渡辺選手が抜け、常田選手がガードの役割を担っていますね。どのような理由からでしょうか。
「ガードがいないというところと、1部で戦おうとするとガードのサイズアップが必要になってくるところだと思います。本来ならリーグ戦の中で自分が少しずつガードとしての経験を積んでいこうとこのシーズンは予定されていたんですが、こういう状況で試合がトーナメント方式になってしまいました。自分の中ではガードとしての試合経験が少ない中でこの大会に挑むことになったので、少し不安な部分もありました。でも1試合1試合に重ねていくうちに、自分でも少し掴めた部分もあります。次の試合、そしてインカレまで行くことができれば、自分にとっても、チームとしてもいい経験になると思うので、そこはいい取り組みだと思ってやっていきたいです」

ーチームとしては2部での出直しとなっていますが、何か心境など変化はありましたか?
「個人的には1年目は試合に出られなくて、2年目の去年は試合に出させていただくことができ、て自分の中ですごく良い経験になりました。2部に落ちてしまったんですが、自分としては今年はガードにチャレンジできる場面が訪れましたし、チームの雰囲気も変わったというところもあります。今は練習でも体育館を十分使用できるわけではなくて、他の大学よりも使える時間はかなり限られているんじゃないかと思います。そういう中でも選手たちがみんなで考えて取り組んでいっているので、チームの中でいい競争が起こっていて、そこは2部に落ちたからなのかどうかはわかりませんが、良い方向には向かっているんじゃないかと思います」

ーチームのバスケットも連携面など、昨年とは違う良さがありますね。
「チームとしてはディフェンスをやって走るということをベースとしています。東海や筑波といった個人能力の高いチームではないので、しっかりボールを回していく中で一対一をしようとチームの中でも取り組んできています。そこはみんなが意識しています。自分が一対一をする場面もありましたし、外からのノーマークのシュートもチームの中で増えてきているので、そこはシーズンを通して意識できていると思います」

ー常田選手は勝ちたいという気持ちがコートでよく見える選手だと思います。チャレンジマッチに向けての抱負をお願いします。
「4年生が翔太さんが抜けた穴を自分たちで埋めようということで、雰囲気を重視したり、先頭に立って何かをやったりということをやっています。そこに自分がサポートとして入っていますが、すごく4年生の気持ちというものをチームの中でも感じています。自分は3年生ですがしっかり4年生に乗っかって、チームとしていい雰囲気で試合に臨めば勝負できるし、インカレに出場できるチャンスはあると思います。自分が先頭をきって気持ちをコートに出せばついてきてくれると思うので、頑張りたいと思います」 

元々はSGとして、攻撃力が魅力の#17常田。ここからガードとしての学びにも期待大だ。

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