【オータムカップ2020】10/24 9〜12位順位決定戦レポート

オータムカップ2020

順位決定戦は中央大と神奈川大が勝ち上がる9~12位は25日の最終戦で順位が決定

オータムカップ2020は大会3日目に入った。

1部・9~12位の順位決定戦は、2試合とも激しい競り合いから、流れを掴んだ中央大と神奈川大が勝利。最終戦となる25日の9位決定戦に進んだ。一方、早稲田大と拓殖大は11位争いへと回る。なお、この4チームは11月13日のチャレンジマッチも残される。

【9~12位決定戦・早稲田大VS中央大】中央大が粘り強く戦い最後に抜け出す

中央大・#28濵野は9得点。果敢に攻めて前半にきっかけを作った。

9~12位の順位決定戦、早稲田大中央大の戦いは両者序盤からなかなか得点が入らない立ち上がりになった。早稲田大は#41小室(4年・C)がこの試合から復帰したが、開始2分で#7宮本(3年・CF)が負傷退場となり、攻撃の起点を一つ失ってしまう。中央大は追いかける形から盛り返し、15-15で1Qは終了。2Qはほとんど点差がつかないまま試合が進むが、終盤に入り中央大が#28濱野(2年・SG)のスリースローやミドルシュートで加点し、#99古河(3年・C)もゴール下を決めてチームも盛り上がる。最後は#21渡部(2年・SF)のシュートが決まると26-36と10点リードで前半を終了。早稲田大は終盤ファウルが嵩んだ。

後半3Q、立ち上がりは早稲田大が畳み掛けた。#12土家(2年・PG)の3Pが連続し、フリースローも獲得して開始3分で逆転。しかし中央大もここで切れずに#21渡部の3P、#2内尾(1年・F・福岡第一)の速攻も決まると再び流れは中央大に。早稲田大も#41小室の3Pで返し、#13星川(1年・SF・洛南)や#15喩(1年・C・桐光学園)の得点で競り合う。しかし中央大は#15町井(3年・SG)の3Pで46-49として4Qへ入ると、その後もディフェンスから粘って早い展開を出し、再び10点の差をつけた。最後は早稲田大の3P攻勢で追い上げられるが、61-65と逃げ切って9位決定戦に進んだ。

8リバウンドを記録した中央大・古河。「前半はリバウンドから得点につなげることができてそこが良かった。後半は細かいミスがあった」という。4年生となり、チームを引っ張るための準備をしていきたいという。

「エースという自覚を持ってやっていく」◆#21渡部 琉(中央大・2年・SF)

後半にかけて調子を上げ、21得点。#28濵野とともに、中央大の次世代を背負う選手として期待が寄せられている。昨年も試合では主力として活躍したが、大学に入ってピック&ロールなど、プレー幅を広げることで成長しているという。1部でどこまで存在感を感じさせられる選手になるか、今年から挑戦が始まるが、ぜひ期待を結果に変えて欲しい。

ー試合を振り返って。
「自分たちがやることをやって封じれば絶対勝てる試合と考えていました。チームとしてディフェンスができたのが勝因だと思います。早稲田は宮本選手(#7)のところと3Pがポイントで、宮本選手は怪我をしてしまいましたが、3Pのところは消してドリブルをつかせて、というところが徹底できました。チームとしていい勝ち方ができたと思います」

ーこの大会では筑波大、早稲田大とここまで対戦してきて、1部チームと戦った感触はいかがですか?
「最後の決定力とかコンタクトの部分はぜんぜん1部の方が上なので、そこが中大としては慣れていないところでした。でも1部のチームとも練習試合を重ねてきていて、そこはだいぶできるようになったとも思っていて、それが結果として出てきていると思います」

ーコンタクト面でいうと、フィジカルのトレーニングはこの自粛期間も意識してやってこられたのでしょうか?
「自宅で待機する期間は自宅でやるしかなかったんですが、チームに帰ってきてからはみんなで取り組みました。まだ試合があるとは決まっていなかったんですが、あると信じて取り組みました。そこは全員で頑張ってきたと思います」

ー主将の樋口選手からは、渡部選手や濵野選手(#28)が最後を決める中央大のエースなって欲しい、大きく育って欲しいと考えているとお話を伺いました。ご自身はどのように捉えていますか。
「今年からフィニッシュを打つ役割を任されていることを、自分でも完全にわかっています。そこは4年生だって本当はやりたいと思うんですけど、そこは責任を持ってやっていくべきだと、将来のことも考えてそこをしっかり応えたいと思います」

ディフェンスの当たりも強いが、常に攻め続ける姿勢を持っている。

「しっかり声を出し、大黒柱となってスムーズなプレー環境に」◆#41小室 悠太郎(早稲田大・4年・主将・C)

初戦はベンチからチームを鼓舞していたが、第2戦となるこの試合で復帰。37分の出場でチームを支えた。チームとして怪我人が続いて苦しい状況だが、早稲田らしい激しいディフェンスを展開し、粘りを見せた。小室を始め、昨年から試合に絡んでいる主力たちはチームを盛りあげるプレーや声を出す選手たちが多い。チャレンジマッチを含めてあと2試合、チームの良いところを持続させて結果につなげたい。

ー試合を振り返っていかがでしたか?
「怪我人が2人出てしまったというのもありますが、自分たちがやってきたことを40分出せなかったのが敗因だと思います」

ーディフェンスでは頑張りが見えましたが、得点をなかなか伸ばせませんでした。
「なかなかボールが動かずに、インサイド、インサイドで攻めていてスリーばかりになってしまって、入らずにリバウンドを取れず、という状況になっていきました。一番悪い流れが出てしまったので、そこを改善して最終戦に臨みたいと思います」

ー小室選手も怪我があったようですが、復帰はいつからですか?
「今週の火曜日から練習に復帰しました。試合慣れという点については言い訳できないので、しっかり今日に照準を合わせていこうとやってきました」

ー今年は主将を努めますが、どのようなことを心がけてやってきましたか?
「チームに波がある時間帯があるので、そこで自分が大黒柱となってボトムからしっかり声を出して他の選手がスムーズにプレーできるように声掛けをしていこうかなと思っています。そこは自分の強みでもあるので、徹底してやりたいなと思っています」

ー波があるのは何が原因になるでしょう?
「自分たちはあまり身長がないので、そこでリバウンドを取られてしまうところですね。リバウンドを取れているときはいい流れに持ってこられているので、ディフェンスとリバウンドのところで気を抜いたり、一息ついてしまうところがあるので、それが波になって出ている気がしますね」

ー小室選手を筆頭に、神田選手(#1)、土家選手(#12)、柳川選手(#14)など声を出してハッスルプレーをする選手が多いので、そこは強みではないかと思うんですが。
「そうですね。あとはリバウンドと自分たちのディフェンスがついてくれば、ガッと行けるんですよね。それをどう持ってくるかが課題になってくると思います」

ーサイズのある1年生も入ってきているし、リバウンドの期待もあるかとは思いますが、どのように頑張って欲しいですか?
「まずはずっと試合に出ているメンバーたちがしっかり引っ張って、勝たせてあげないといけないです。成功体験がないとなかなか彼らものびのびできないと思います。今日は負けてしまいましたが、彼らができる環境を作り出していきたいなと思います」

この試合から復帰の小室。常にコートで仲間を励まし続けている。

【9~12位決定戦・神奈川大VS拓殖大】持ち味のディフェンスで神奈川大が逆転

神奈川大は終盤は#21岡部、#51横山、#34工藤、#7東野らが大事な得点を決めていった。

もう一つの9~12位決定戦も熱い戦いになった。

前半は神奈川大が追いかける形となった。拓殖大は#91藤根(4年・SF)のシュートをはじめ、シュートが好調。#24ユセフ(1年・)の高さも目立った。1Qを22-15と拓殖大がリードして2Qに入ると、次第に神奈川大がディフェンスからミスを誘って#7東野(3年・SF)の速攻なども出て、波に乗ってくる。拓殖大はベンチに下げていた#24ユセフを戻して対応するがターンオーバーが続く。神奈川大は#11工(2年・PF)がインサイドで力強く得点するシーンも見せ、34-36と追い上げて前半終了。

3Q、神奈川大は#34工藤(2年・SF)のシュートが決まってくると、#11工もバスケットカウントで続き、逆転。ディフェンスも締まって拓殖大をじわりと引き離す。49-52で4Qに入ると、拓殖大は最後に#95齊藤(4年・SG)が連続して3Pを沈め、点差は0に。勝負どころはQ半ば。拓殖大はフリースロー確率が上がらないが、神奈川大は果敢にアタックして#21岡部(4年・PG)、#51横山(2年・SG)の速攻、#34工藤と続いた。拓殖大はタイムアウトで流れを切るとが神奈川大も気を緩めない。最後は#7東野のドライブ、#21岡部の3Pなどが決まった神奈川大が68-75で勝負を制し、中央大との9位決定戦に進んだ。

神奈川大は終盤、工藤のシュートがいいところで決まった。

「神奈川大らしい泥臭さが勝因」◆#7東野恒紀(神奈川大・3年・SF)

16点で勝利に貢献。東野らしいディフェンスを恐れぬアタックや、ルーズボールを追ってベンチに突っ込む熱さも見せて、チームを盛り上げた。新チームになってからなかなか勝てずにいたが、この試合では神奈川大らしい粘り強さが随所に見え、最後に拓殖大を突き放すプレーも見事だった。これを継続することで一つひとつ結果を出していきたい。

ー練習試合も含めて今季初勝利と伺いました。気持ちを聞かせてください。
「今シーズンは1回も勝利していなかったので、今日勝てて本当に嬉しいです」

ー今日の勝因はどこにあるでしょうか。
「神大らしいディフェンスやリバウンドなど、泥臭いことをチーム全員で頑張れたことだと思います」

ー初戦で負けたあとはディフェンス面の練習が中心だったのでしょうか?
「チーム全体としてはディフェンスの強化をしていて、個人としてはオフェンスでヘジテーションをして周りを活かすというプレーを練習していました。ちょっと今日はうまくいかなかったんですが」

ー練習試合で勝ちきれなかったというのは、どこに原因がありましたか?
「プレーを最後までやりきらずに、スクリーンアウトやルーズボールをみんな途中でやめてしまうことが多かったんです。それを今日はルーズボールもスクリーンアウトもリバウンドも最後まで徹底してできたと思います」

ー小酒部選手が一足先にBリーグに行くことになりましたが、新チームになったときにどのような心構えがありましたか?
「昨シーズンは小酒部さんに頼っていた部分がありました。今年はチーム全員で戦おうという話はチームでしてきました。個人的には昨年まではチームに貢献したいという気持ちだけだったんですが、3年生になって上級生という自覚を持ってプレー中に声を出したり、チームを引っ張っていこうという気持ちに変わってきましたね。プレー面でも自分が率先してアタックしたりとか、それをしつつ周りを活かせる選手になっていこうと思っています」

ー3年目になってレベルアップを目標としている部分は?
「外のシュートがあまり得意な方ではないので、そこを磨いて昨年の小酒部選手のような何でもできる選手になりたいと思います」

ー残りの試合での課題と目指すところを教えてください。
「今日はディフェンスの甘さが出てしまうところが前半にあったので、次の試合では出だしからやっていくことです。今日は神大らしい泥臭さがあったことが良かったと思うので、そこは継続してやっていきたいなと思います。次と、2部とのインカレチャレンジマッチでしっかり勝利して、4年生をインカレに連れていきたいと思います」

試合終了後は「やっと勝った」とチームメイトとも声を掛け合っていた東野。

「チームとしての明確な形を作っていきたい」◆#2平良陽汰(拓殖大・3年・PG)

個人技の上手さには定評があり、得点にも絡めるが、司令塔としてチームを活かすことを意識してプレーしているという。鮮やかなパスは一見の価値ありだ。多くの4年生が抜けた拓殖大では新戦力も次々に出てきている。そうした選手をどう活かすのが注目になる。まだ今年の拓殖大としての姿を模索している様子が見えるが、残りの試合でぜひ掴んで欲しい。

ー接戦でしたが、試合を振り返っていかがですか?
「ユセフ(#24)がファウルトラブルで抜けたときに得点が重なってしまったので、そことリバウンド、そしてフリースローが痛かったかなと思います」

ー今年はチームとしてメンバーが大きく入れ替わる形になりましたが、その中で平良選手は試合経験もあります。どのようなことを意識していますか?
「基本自分がやることはあまり変わっていません。でも昨年の点取り屋っていうのはすごいものがあって、周囲にも大きな影響力がありました。そこがごっそり抜けたので、2、3番の使い方を気をつけてやっています」

ー主将の杉野選手(#41)がコミュニケーション面は重視したいと言っていましたが、その点はどうでしょうか。ユセフ選手なんかは声を出すようなときも見受けられますが。
「最初よりはいいですが、まだまだだと思います。ユセフはよくしゃべるし、面白いです。ちゃんと自分の意志を伝えてくれますね。彼の存在は強みなので合わせも意識しています」

ー今年のチームのカラーとしてどこをもっと出していきたいですか?
「やはりブレイクをもっと出したいですね。今日はあまり出ていないので出したいですね。あとはまだ明確な形がないのでまだ探り探りやっていますが、インカレまでにみんなで方向性を決めてやりたいですね。残りの2試合では連携プレーが止まる場面があるので、そことディフェンスのゾーンプレスの部分など、いろいろ出したいところはあります。あと2試合をちゃんと勝ちきりたいです」

ー鍵になるのは?
「ユセフもそうですが、それ以外の選手たちがリバウンド任せきりなので改善したいですね。得点を取れていないので、オフェンスでも拓大らしさも見せて100点くらいは取れるようにやっていきたいです。個人的には最近、得点よりも周りを活かすことを考えているんですが、自分も場合によっては取りにいかないといけないなとも感じています」

ゲームメイクを行う司令塔として、一歩引いてチームをリードしているというが、得点を取るスキルも高い。

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