【オータムカップ2020】10/11 青山学院大学 vs 白鴎大学レポート

オータムカップ2020

ロースコア展開から白鴎大が抜け出して勝利

第2試合はシードの青山学院大白鴎大の対戦となったが、こちらも後半途中まで点差のつかない展開で試合が進んだ。

ややゆったりした立ち上がりで互いになかなか得点が入らない1Qは、9-11と白鴎大がわずかにリード。2Qに入るとややエンジンがかかりはじめ、白鴎大は得意の早い展開も出るが、「自分が、自分がというところが多くて、前半は自滅してしまった」(網野監督)と、重い内容に。青山学院大は#17保泉(3年・SG)のシュートの当たりが見え、最後は#24永野(3年・PG)の3PがQ終わりに決まり、25-25で前半終了。

後半も点差はつかず。白鴎大が点差を開けば青山学院大も#36相原(3年・SF)が攻め、#2斉藤(4年・PF)のシュートで逆転するシーンもあるが、白鴎大は#52ブラ(3年・C)の外も入り、引き離していく。4Qに入ると、青山学院大のオフェンスが手詰まりとなり、白鴎大が引き離して54-71。白鴎大が連勝でベスト4に進出した。

青山学院大の選手が8人の起用にとどまったのに対し、白鴎大はこの日もまんべんなく選手をコートに送り出した。セカンドユニットになったところで追い上げられる傾向も見えたが、網野監督からは「ある程度の緊張感がある中でのプレータイムが、チームの底上げにも必要。そういう場面で力を発揮できるようにセカンドユニットにはやって欲しい」と、試合経験の少ないメンバーの成長に期待する。ここしばらく、白鴎大は全員でプレータイムを分け合いながらチーム力を上げてきただけに、大きく選手構造が変わった中でも、ここをスタート地点としてどう変わっていくかが見どころだ。

白鴎大は次戦、東海大との対戦になる。

攻める青山学院大#36相原を白鴎大は#25角田、#23荒谷が止めに行く。両チームともダイナミックなプレーが終始展開された。


【ROOKIES】「得意のドライブと、3Pをものにして期待に応える」#2脇 真大(白鴎大・1年・SG・岡山商科大附)

身長192cmながら、走力もあってボールプッシュもできる、機動力の高いルーキーが白鴎大に登場した。初週は2試合ともスタートとして出場し、オフェンスはもちろん、ディフェンスでも果敢に相手のエースを守りにいく積極性が見えた。

「スコアラーとして積極的にプレーして欲しい、ダイナミックなプレーをして欲しい」と網野監督にも求められているといい、初戦の神奈川大戦では21分で7得点・4リバウンド。青山学院大戦では20分の出場でこちらも7得点。思い切りの良さが見えた。得意だというドライブは鋭く、サイズがある上にスピードもあって、白鴎大の新たな得点源として大いに期待できる。フィジカルもルーキーとしてはがっしりした身体つきで、大学と高校の差を感じつつも、次第に慣れてはきているようだ。

白鴎大入りは「自分のプレーに合っていると感じたから」という。いろんな大学からの誘いに迷う中、試合を見て「自分の個性が活かせて、スタイルが一番合う」と感じて決意した。

「持ち味はドライブ。この身長でボールプッシュできるところは自分の持ち味。あとは網野さんが求めているのはスリーポイントだと思うので、ドライブだけではなくそこでもしっかり期待に応えていきたい。この先の試合でもそこを注目して欲しい」

特殊な大学バスケのスタートになったが、昨年のエース前田(現Bリーグ滋賀)のようなチームを牽引する選手への成長を楽しみにしたい。

「新しいスタイルのチームをみなさんにお見せしたい」吉岡修平ヘッドコーチ(青山学院大学)

学生時代から慣れ親しんだ早稲田大学から、今季より青山学院大学のヘッドコーチに就任した。持ち味は小気味良く早い展開のバスケットだが、今年初の公式戦も昨年の青山学院大学とは異なる切り替えの早さを見せ、その一端を披露した。それでもヘッドコーチからすると練習試合とは違って「非常に遅い」出来だという。初戦の難しさもあったと思われるが、指導者が代わり、スタイルが変わった新生・青山学院大の本質がもっとはっきり見えてくるのはこれからだろう。短い期間ではあるがしっかり見ておきたい。

◆ヘッドコーチとして青山学院大学での初陣について
「練習試合は数多くやってきていたので、チームの新しいスタイルはある程度形にはなっていた。今年のメンバーは試合経験がまだ少ない選手が多いので、その分でチームでまとまるとかリーダーシップを発揮して我慢するということは、今日の試合ではできなかったと思う」

◆前任の廣瀬氏のスタイルから自分のスタイルに持ってくる難しさはあったのか
「青山学院大はディフェンスのチームという印象があったので、その部分は僕もディフェンスからとは考えていて、そこはスムーズに移行できた。オフェンスについては大きく違う部分が多いと思うので、そこは選手が慣れるのに苦労したのかなと感じる」

◆今日の試合では走り出しの早さは昨年との違いが伺えた
「でも今日の試合はめちゃくちゃ遅かった。もっとリスタートを早くしてパスを前に飛ばしてというのを目指していて、練習試合ではかなりできていたが、今日の公式戦はその部分が出なくて、スピード感がなかったところがディフェンスにも影響したという感じ。オフェンスに関してはスピード感をもっと出していかないとディフェンスに関わるし、試合全体のペースに影響してくると思うので、より早く、正確にというとこをが今後大きな修正点になる」

◆ヘッドコーチとしての新チームでのチャレンジをどう捉えているか
「いいメンバーが揃う大学であり選手たちも将来的にバスケットで生活したいという選手が多い。個人としては、そのレベルにしっかり成長させられるよう、自分も上のレベルを目指してコーチングを勉強していかないといけない。長谷川さん(※)も週に2、3回練習に来ていただいていて、気づいたことがあれば僕にも選手にも、チーム作りで大事なことについてアドバイスをいただいている。僕自身にもすごく勉強になっているし、選手にもいい刺激になっていると思う」

◆次の試合について(順位決定戦)
「今日はやってきたことがまったく出せていない、自滅だと感じる。それを2週間で修正して新しいスタイルを皆さんにお見せできればいいかなと思っている。それが選手自身もまた自信につながってくる。この2週間で自分たちのやってきたバスケットを表現できるように頑張りたい」

※かつてのHCでありBリーグや日本代表も指揮した長谷川健志氏は、今季アドバイザーとしてチームスタッフに名を連ねている。

青山学院大は新チームが新しいスタイルをどう表現していくかが楽しみだ。



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